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オフコース:Off Course 1982・6・30 ―武道館コンサート―
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オフコース:Off Course 1982・6・30 ―武道館コンサート―

『一番まとまりのあったのは『Three and Two』のライブツアー。』
一番まとまりのあったのは『Three and Two』のライブツアーである。このときの映像が現存していたら、レビューが如何に的確であるかが証明されるであろう…。原因は、小田氏、鈴木氏の不仲でなく、シングル「さよなら」が大ヒットした(当時、視聴率の高かったTBSの人気TV番組「3年B組金八先生」の第何話かで、挿入歌として流れ、それまでオフコースを知らなかった視聴者たちに多大なる影響を与えた。その結果、ラジオ番組へのはがき、電話のリクエストも度重なった。)ことにより、世間では彼等の想像もし得ないことになっていた。当然、ファンも増えて全国ツアーも簡単に満員にしてしまう、最もチケット入手困難なバンドになっていた。ところがである、マスコミを筆頭にミーハーなファンが大勢いた!。特に女性ファン。『Three and Two』のツアーではこんなことはあり得なかった。小田氏、鈴木氏の長めのMCにも明るさがあった。明らかに、ステージを5人で楽しんでいる、ファンもそうであった。「小田さ〜ん、鈴木さ〜ん、松尾く〜ん」などの歓声が、「小田さ〜ん」だけに移行し、5人のオフコースはマスコミ、エセファンに足下をすくわれ、次第に小田氏も閉口に(MCにも以前のような明るさが無く)なり、鈴木氏に限っては皆無。いつの間にか小田氏だけがボソッとメンバー紹介、リップサービスなどする気も起きなくなったのであろう。この時点で鈴木氏が脱退の意思を小田氏に告げたことが伺える。「僕たちの非常に思い出深い曲です。」も、自問自答に聞こえ、この歌で感極まらなかったのも当然のことに思えてならない…。マスコミとミーハーなファンのエゴイズムが最もな原因である。

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