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YES‐NO―小田和正ヒストリー
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YES‐NO―小田和正ヒストリー

『「ありのままに書け」』
 不必要に誉めたり持ち上げたりする事なく、ありのままそのままを書くようにという小田和正の言葉が、著書の中に形を変えながら何度か出てきた。著者は彼の意思に応え、華々しい出来事もその反対の事柄も、脚色なくそのまま書いている。有名ミュージシャンとしての格好いい姿ではなく、多くの壁にぶつかりながら自分の行く道を模索し進んできた、音楽を職業とするひとりの男の姿が、そこには浮かび上がっていた。
 小田和正やオフコースに関する著書は多くあるが、生まれ育った町での少年時代をこれだけ詳しく書いたものは無かったように思う。また、山際淳司氏著の「Give up」が5人のオフコースの終わりまでを書いていたのに対し、98年出版のこの書は、その後の4人のオフコース時代と解散について、小田和正のインタビューを多く引用しながら、生々しく書かれていた。当時熱狂していたファンとしてはあまり知りたくなかったような事柄もそこには出てくる。しかしこれが、複数の人間が集まって作るバンドというものの実際の姿なのだろうとも思う。ソロになって身軽になり、映画など幅広い活動を続ける姿には、ある種の清々しさも感じられた。読み応えのある良著だと思う。

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