『妖刀村正と名刀正宗(名刀服部半蔵?)』
村正と正宗は元々どちらも名刀です。
切れ味は村正の方がむしろ上だったとも伝えられています。
しかし江戸時代になって村正は妖刀として忌み嫌われるようになりました。理由は徳川将軍家の何某が気が狂って刀を振り回したのが村正だったとか、何某が切腹する時に使ったのも村正だったとか、将軍家のご落胤を騙った天一坊も村正を帯びていたとか、徳川家にとって縁起の悪いものとされたのが原因です。
こんな話が満載です。時代劇ファンではなくても、歴史物が好きな人なら楽しめると思います。
全然関係ないのですが、キル・ビルでブライドが振り回していたのは名刀服部半蔵(ハットリ・ハンゾウ)でした。日本人にとっては、ある訳はないだろうというズレ加減が素敵でした。(服部半蔵は忍者だろ。)
どうして日本刀は単なる武器ではなく、精神的、霊的なものとみなされていたのでしょうか?答えが本書にあるわけではないのですが、何だか気になります。
最新兵器である鉄砲を自ら禁じ、刀に精神性を求めた江戸時代の知恵は、現在不可能と考えられている軍縮の可能性を秘めているような気もします。これについてはノエル・ペリンの「鉄砲を捨てた日本人」をご覧ください。