『期待できる存在』
友達から勧められて聴いてみたものの、第一印象はサイアクでした
曲と不釣合いなドラム（これは、城戸氏の参加によって改善されましたが）、プログレチックな曲調、そしてボーカル・・・　しかし、それは心に深く印象付けられました　それは、ブサイクな人の顔のほうが、印象に残るように（楽曲やメンバーがブサイクというわけではありません）　数日経っても、そのメロディーは頭のなかを駆け回っていました　そこで、段ボール箱の底にしまい込んだこのＣＤをコンポに。　再生ボタンを押し、イントロが流れた瞬間、「あれはただのブサイクじゃあなかった」と感心
一気にファンになりました
リリースのペースが遅いのもいいですね　我々素人は、プロの作曲ってものを軽くとらえすぎなんです　「一年にアルバム一枚」というのが当たり前になっていますが、これではいい作品が作れるはずはないのです。作曲って言うのは、ただ曲をつくるだけじゃあないのです
それが納得いかないなら、何度も壊しては壊しては納得いくように作り変えるのです（だから、お蔵入りになっているボツ曲ってのも結構あるんですよ）
それは、画家とも共通すること　それなのに我々は、図工の時間に一時間で絵を完成させた、というような浅はかな経験から、プロの制作作業を判断してしまいます
実際に、海外に視点を広げてみてください
米国では、若手アーティストでも二年に一枚といったパターンが多いです
洋楽がすべて勝っているというわけでもないですけど、まあ参考までに
Ｊ?ＰＯＰ界にいる限り、売れたいという気持ちは絶対にあるはず
だけど個人的には、フジファブリックには売れないで欲しいです
（まあ元々売れる音楽ではないと思いますけど）
マイペースに、今のままでいてくれることを期待
そうすれば、ひょっとしたら数十年後には、知る人ぞ知る的な伝説のアーティストになっているかも・・・