『ブリージンより衝撃的』
その名の如くそよ風のようなマイルドで爽やかなサウンドのBREEZINと違い、クインシーがプロデュースしたこの作品はジョージの新しい顔を見せ付けた。まず、ミキシング面で前作とは著しく変化を見せアレンジではブラスを多用している。次にソリッドなギターサウンド、しかも曲によっては他のギタリストが大きくリードを弾いている。最大の相違はボーカルにスポットが当てられていること。大半がボーカル曲である。サウンド面ではR・テンパートンの比重も大きいが、選曲ではイヴァン・リンスやJ・ムーディの作品が採用され、マイケル・ジャクソンをメガヒット・スターに押し上げたクインシーの手腕が遺憾なく発揮されている。